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自社の素材や技術に、眠った可能性はありませんか?

デザイン

「独自の素材や加工技術を活かして、オリジナル製品を開発したい」──そんな想いを持ちながらも、「自社にはデザインや設計のノウハウがない」「販売体制が整っていない」といった理由で、一歩を踏み出せずにいる企業様も多いのではないでしょうか。

実は、企業が持つ素材や技術といった“知的財産”は、新しい視点から見直すことで、まだ見ぬ価値を生み出す源泉となります。素材の質感や手触りといった感覚的情報は、実物に触れることで得られる貴重なインスピレーションです。プロダクトデザイナーにとって、素材サンプルはまさにアイデアの宝庫。そこに企業の「想い」と「提供する価値」の視点を加えることで、単なる製品ではなく「使い手と作り手をつなぐ」魅力ある商品が生まれます。


ユニークな強みを活かす、小さな組織の可能性

小規模な企業こそ、スピード感と柔軟性を活かし、独自のアイデアを実現できる環境があります。大きな組織では意思決定に時間がかかるプロセスも、少人数だからこそ素早く形にできる──それは小さな企業が持つ大きな強みです。

今、求められているのは、単なる機能やスペックではなく、ユーザーの暮らしを豊かにし、共感を呼ぶ「ストーリーのある商品」です。自社の技術をどう活かすか。その答えは、日常に潜む「不便さ」や「願い」、あるいは未来への展望の中にあります。商品開発において最も大切なのは、技術そのものではなく、それを通じて“何を提供するのか”という「コンセプト」です。


素材や技術から広がる発想力

イアリング集音機

アイデア創出には、生活者視点と市場視点の両面が欠かせません。
まずは、「じぶん」を見る。自分自身の不便や好み、日常の行動を細分化してみることで、リアルな課題が見えてきます。次に、「ヒト」を見る。商品を誰がどこでどのように使うのかを観察し、使い方や価値観、行動の中からニーズを読み取ります。そして、「ながれ」を読む。市場や時代の動向、官公庁の白書や調査データなどを参考に、求められる商品像を想像します。

異分野の技術と組み合わせたり、実際にスケッチで形にしてみることで、頭の中のイメージを“見える化”し、さらに深めていく。これらの視点とプロセスを通して、素材や技術は単なる材料から、ユーザーに届く“体験価値”へと進化します。


外部との連携で、不安を乗り越える

「デザインや販売に自信がない」「製造先が見つからない」──そんなお悩みも、外部の専門家と連携することで解決できます。

プロダクトデザイナーは、単に形をつくるだけでなく、製品価値を引き出し、ブランドの核となる体験を設計します。依頼時には、製品の目的や依頼範囲、スケジュール、期待する成果物などを明確に伝えることが成功の鍵です。また、製造面では工場との綿密なコミュニケーションと交渉が必要です。具体的な条件を提示し、可能性を引き出す「対話」が新たな道を拓きます。さらに、販路開拓や資金調達にはクラウドファンディングなども有効。客観的視点を導入することで、開発の盲点や確証バイアスを回避することができます。


小さな一歩から、社会に届く価値を生み出す

オリジナル製品開発は、決して簡単な道ではありません。特に少人数で取り組む「ひとりメーカー」や小規模事業者にとっては、企画から販売までのすべてを担うのは大きな挑戦です。しかし、明確な「ミッション=何のためにやるのか」があれば、継続する力となります。

あなたの会社の素材、技術、そしてその背景にある「想い」は、きっと誰かの課題を解決し、暮らしを豊かにする力を持っています。まずは、その一歩を踏み出してみませんか。私たちは、デザインと開発のパートナーとして、その挑戦を全力で支援いたします。

 


 

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